時間かかったけどやっと完成です。
都内のマンションで中庭〜外部環境計画を行いました。
特に中庭はエントランスからの視界に入る最重要ポイントで、雰囲気作りをどのように考えていくのが悩みどころでした。簡単に高級感やインパクトある雰囲気を作るのは意外と簡単なんですが、そうじゃないと今回は思いました。
この空間を一瞬しか見ない人、ラウンジからゆっくりと眺める人、見る人の時間やタイミング、季節、その日の天気や人の感情によって見え方や感じ方が変わる。何気なく見ていて嫌な感じがしない、嫌みの無いフラットな雰囲気づくりって本当に難しい。経年しても良い感じにしたいし、メンテナンスなんてできればやりたくないし、そのままでドンドン美しくなっていく空間にしたい。そんな事を考えながら完成させています。小さい空間ですが、細部の細部の細部まで考えています。岩肌の見せ方やそれぞれの高さの変化、エッジの見せ方とか、ラウンジの意味とか壁の雰囲気づくりとか・・・分からないとは思うのですが、フラットで最上級な雰囲気を作っていると思っています。是非現地へ。
随分更新が滞っていました。
本日、グッドデザイン賞2019の発表が行われました。
HIRAMEKIで環境計画や私道利用などのデザインを実施したnk-projectが受賞しました。
今回で6度目のグッドデザイン賞受賞となりますが、集合住宅では初となります。
戸建てプロジェクトが多い当社ですが、集合住宅における環境づくりにも戸建てのような快適性や独立性など様々なアイディアを提供できると考えています。
戸建や集合住宅限らず、このようなプロジェクトで一番大切だと思うのは売れるor売れないという問題ではなく、どのような過程を経て作り出されたものか?という点だと考えます。
どんな思いで作ったか?どんな考えでこうなったか?売れる住宅づくりを優先するだけでは顧客の気持ちを掴むのは難しく、プロジェクトの思いを一つ一つ積み重ねて信頼やブランドに繋がっていくものだと信じています。
小手先ではなく、その過程、プロセスを重視して、結果はその後についてくるもの。
たとえ同じ結論になったとしても、作るプロセスを公開することが出来る企業が必要だと思います。
是非、どんなに小さくても単純でも何か小さなキッカケから大きく展開し、飛躍することが出来るのが、この環境づくりであり、グッドデザイン賞などの受賞歴なんだと思います。
詳細はまたブログに掲載します。
奥のラウンジから中庭を望む。
手前のラウンジから見えるこのラウンジの版築の壁。
単純だけど地下だから積層感を出したかった。石の層でもよかったけども人が触る部分だったら版築の方がオモシロいし、美しく見える。何よりも誰が見ても地下感がある。単純明快そして美しさが伝わるのがポイントです。