丘の上の住宅地。利便性の高い場所にありながら静かな丘の上に住む。夜は街を見下ろしながら過ごす。こんな豊かな環境に一つの街を作り、風景やステキな環境を共有しあうという暮らし。ただ、ここのアプローチするにはこのエリア特有の坂道がある。そんな階段や坂道なんかを吹き飛ばすようないい雰囲気が作れそうな予感がしている。ガチガチの構造物では無くて、住まい手同志で将来的に直したり、加工したりとDIYができるような余白というか余裕がこの街には似合う。そんなことも暮らしの一部として取り込んでもらえるような寛容な家族が住んでもらいたいし、建売住宅でこんな空間絶対ありえないような街。是非、こんな環境に憧れている人に住んでほしい。
公園話題が続きます。現在進行形でその他のエリアも含めて年内までに竣工させる必要があります。外構や植栽の中でも個人的には高いハードルは照明です。一見すると同じように照明器具を並べているだけに思えるのですが、自分なりの計画方法があって、その手法と現地の状況などに応じて少しだけ変化を作ります。単純に光源が大きければよいだけではなく、間隔や高さ、位置、照明器具自体の特性などイメージ通りに作るのはすごく難しいです。最近では明るすぎる計画地なども見かけるのですが、あかり協定等のプロジェクト毎の決まり事もやはり単純に設置した照明では後々問題が多くあるように思えます。そんな中やはりイメージに近い夜の風景を作ることの難しさはあるのですが、そのイメージを計画時からきちんと作り顕在化できるか?が不動産商品や街の印象、最終的には企業のイメージにもつながっていくことになります。少し話がそれましたが、外構やエクステリア、植栽を含めて印象づくりというのは単純な作業ではなく、経験値やイメージの強さを保つ事がすごく重要なんだと思っています。
シンプルでミニマルな暮らし。家や外部環境もシンプルで無駄が無いデザイン。
大判の自然石と小割の自然石をコンクリート洗い出しと組み合わせる。石は少しエッジをみせることで、陰影を深く刻み小さく主張する。床面に写りこむ木々の葉模様は、形を柔らかく優しい形状の木々をセレクト。床に写る模様が変化することで、階段から降りる瞬間に緑を感じることができる。とにかく主張しないそれが今回のコンセプトです。