嬉しいお便り。いつもご依頼頂いている事業主様からお送りいただいた写真です。大きく羽を広げたようなサルスベリが桃色の花をちらつかせ始めています。(ちょっと電線に絡んでいるのはご愛敬)夏の始まりを伝える花ですが、今年のように暑い夏には真っ赤な花より、少し優しい色味が暑さを和らげてくれるはず。これから夏の終わりまでしばらくこの花とお付き合い。楽しい夏の思い出から夏休みの終わりと共に、この花の見ごろも終えるというストーリーが生まれます。年齢を重ねてから思い出す、あの頃に咲いていた花は、子供もの頃に見た景色が心のどこかに突き刺さっているからで、そんな風景や空間は自然の世界で勝手に作られるか?狙って意図した風景づくりが必要になります。沢山の花があふれる街でもいいでしょうが、この街は印象的かつ記憶に残る風景を1点に絞って上手に作り出したプロジェクトになっています。こんな風景で暮らす時間は、何事にも変えることができないもので、単純に住まいを買うという事がどれほど慎重にかつ丁寧に街選び、街づくりをする必要があるか考えさせられると思います。
先日紹介した公園とは別のエリアの公園。高低差を作り密度を上げて遊ばせる空間を目指しています。秋ごろ完成予定です。